関西のNGT48ヲタが10年後に読む日記

関西在住のNGT48ヲタクのブログです。

SHOWROOMを快適に観るためにグラフィックボードを導入した話

こんにちは、ちーりょうです。

 

 

今回はいつもとは少し趣向を変えた記事を書こうと思います。

 

実は私、パソコンなどの機械をいじるのが好きで、メインで使っているパソコンもメーカー製の既製品ではなく、パーツを集めて自分で組んだ自作PCです。(自作といってもモジュール化されている部品を組み合わせていくだけなのでたいしたことではないです。子供でもできます。)
そのPCを少し強化したのでそれについて書きたいと思います。
(「ヲタク関係ないじゃん」と思われるかもしれませんが、実はあります)

 

 

背景

この自作PCは5年前に組んだもので、当時ではハイエンドCPUであったIntel Core i7 4790を積んでいるのですが、技術の進歩は速いもので、現在はその倍以上の性能を持ったCPUが当時と同価格で販売されています。(現行のCore i3の方が性能が良かったりもします...)
当然CPUの性能が上がれば、それに合わせてソフトウェアやウェブアプリなどが要求する性能も上がってきます。
5年前とはいいえ当時のハイエンドCPUを積んだPCなので大抵の作業は快適に行えていたのですが、ここ半年くらいでじわじわと限界を感じ始めていたのが、みんな大好きSHOWROOMです。
新しいPCを使っている人は気づいてないかもしれないのですが、SHOWROOMって実はめちゃくちゃ重いアプリなんです。

 

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上の画像はSHOWROOMを観ているときのパフォーマンスです。GPU使用率が76%で共有メモリも400MBくらい使っちゃっています。2窓したらカクカクし始め、3窓なんてすると100%に貼りついて完全に固まります(汗)
こんな状態になるのはSHOWROOMくらいで、YouTubeフルHD動画を複数同時に開いてもこんなことにはなりません。なぜこんなに重いのかというと、原因はアバターです。試しにChrome拡張機能SHOWROOM Toolbox」を使ってアバターを非表示にすると、GPU使用率が20%くらいまで下がりました。(ノートPCで観るときは常に非表示にしています)
さすがに最近のPCではこんなことにはならないと思うのですが、5年前のCPUでグラフィックボードも積んでいないPCでは少々厳しいようです。
このままでも2窓3窓さえしなければ問題ないのですが、少しでも良くなるならすぐに行動したいタイプなのと、シンプルにPCをいじるのが好きというのもあり、PCを強化することにしました。

 

 

強化前のPC構成

強化前のPC構成はこちらです。

CPU Intel Core i7 4790
GPU Intel HD Graphics 4600(内蔵)
マザーボード ASUS H97-PLUS
メモリ Crucial DDR3-1600 4GB×2
SSD Transcend 120GB
HDD Western Digital Blue 6TB
電源ユニット Corsair RM550x
ケース Antec P100
OS Windows10

  

当時の価格で10万円前後だったと思います。
4790とかP100とかド定番の構成で面白みがないですが、Corsairの電源はセミファンレスで低負荷時は静か(というより無音)なので静音PCを作りたい方にはおすすめです。プラグイン式なのもGOOD

 

 

グラフィックボードの導入

CPUが古いのでそれを最新のものに替えてもよかったのですが、CPUを替えるとマザーボードやメモリも交換しないといけなくなるため、最低でも6万円くらい費用がかかってしまいます。
現在の構成足りていないのはグラフィック性能だけであることと、次にCPUを替えるときはIntel製ではなく内蔵グラフィックを搭載してないモデルが主なAMD製のものにしようと考えており、いずれ必要になることも考えて、グラフィックボードを追加することに決めました。
グラボといってもいろいろな性能のものがあるので、どれにするのかが今回で一番悩んだのですが、ハードなゲームをプレイする用途ではないのでRTX2080みたいな高性能なものは必要なく、現行のミドルクラスであるGTX16シリーズからGTX1650SUPERに決めました。
1650無印でもいいかなと思っていたのですが、SUPERとの性能差がかなりあるみたいなので、せっかくならと1650SUPERにしました。(悪い癖)
メーカーはASUSMSIZOTACあたりで迷いましたが、ASUSAMDマザボで起動時に爆音がするらしく将来性を考えてNG、ZOTACはツインファンでもうるさいらしいのでNG、消去法でMSIになりました。玄人志向もレビューは良かったのですが、バッファロー製品は宗教上の理由から買えないのでスルーしました←
そして買ったのがこちらです。

 

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シングルファンのAEROもあったのですが、スペース的に余裕あるしツインファンの方が静音性で有利ということでVENTUSにしました。Amazonで2万2千円くらいでした。

 



組み付け作業

注文して3日後にAmazonから届いたので、さっそく組み付けます。
まずはケースを開けます。

 

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5年間使っているわりには埃も少なくて綺麗じゃないですか?
それにしてもスペース持て余していますねw
やっとこのスペースを埋められます。

 

で、見ていて思ったんですが、補助電源用のケーブルあったかな?と...
プラグイン式の電源なので不要なケーブルは付けていません。ちょっと不安になりながら電源の入っていた箱を漁ったら...

 

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ちゃんと入っていました。まあ当たり前なんですけどねw

 

一安心したところで
続いて、グラボ開封の儀

 

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うん、シンプルでいいですね。
まあ窓付きのケースじゃないので見た目なんてどうでもいいんですけどね。
作りはしっかりしていて耐久性はよさそうです。

 

観察も程々にさっそく挿します。

  

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なんかいいですね。グラボがあると自作PCって感じがします。

 

ですが、ここで少々問題が...

 

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見えにくいですが、出力端子が上に寄りすぎているせいでプラスチックのキャップがケースとの間に挟まって取れなくなりましたw
このままだと、仮にキャップが取れてもケーブルが挿せない状態ですw

 

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仕方なく一回ネジを緩めてキャップを外し、下に引っ張りながらなんとかケーブルが挿せるくらいの位置に持ってきました。
自作パーツって寸法精度がイマイチなものが多いとよく聞きますがこういうところですよね~

 

 

最後に補助電源6ピンケーブルを接続して、結束バンドでしっかり固定して完成です。

 

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動作確認

グラボの取付けが終わったのでモニターを繋いで動作確認をしました。
電源ボタンを押すとモニターに「ASUS」の文字が見えて安心したのもつかの間、ログイン画面で違和感が...
解像度が異常に低かったのです。
ログインしてデスクトップ画面が開いてもそのままだったので、解像度設定を見ると、なぜか1366×768になっていました。それを1920×1080に変更すると無事普段の画面に戻りました。なんかやらかしたかと思って焦りましたよw

 

とりあえず画面は映ったので、次にドライバーのインストールです。
ドライバーインストール用のCDは付属していなかったので、MSIのサイトからダウンロードしました。
まあどうせサイトから最新版をダウンロードするので付属している必要ないんですけどね

 

ドライバーインストールアプリケーションをダウンロードして実行すると、「インストールをしているので実行できません」みたいな感じの警告が出て、「あれ?いつの間にか終わったのかな?」と、今思えばそんな訳ないのに謎解釈をして一度再起動させました。

 

再起動後、タスクマネージャーを確認すると、GPUのところがGTX1650SUPERになっていたので、「ああ、いけたのかな」と試しにSHOWROOMを観てみたんですが、まあダメでしたねw
アバター揺れがカクカクでグラボ挿していない時よりもひどかったです。タスクマネージャーを見てもGPUが働いていませんでした。

 

「やっぱりドライバーインストールできてなかったのね」となって、再度アプリケーションを開きインストールをクリックすると今度は普通インストールできました。
さっきのはなんだったんですかねw

 

インストール後、再度SHOWROOMを観てみると、アバターも滑らかに動いていてGPUが正常に働いているのを確認できました。
動作確認完了です。
SHOWROOMだけでいいのかよというツッコミは受け付けません)

 

 

 

パフォーマンス比較 

SHOWROOM

まずは、グラボ導入の決め手となったSHOWROOMからです。

 

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 HD Graphics 4600+SHOWROOM1窓

 

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 GTX 1650 SUPER+SHOWROOM1窓

 

CPU内蔵グラフィックではGPU使用率76%だったのに対し、グラボありでは40%程度に抑えられています。

 

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HD Graphics 4600+SHOWROOM3窓

 

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 GTX 1650 SUPER+SHOWROOM4窓

 

また、内蔵グラフィックでは3窓でGPU使用率ほぼ100%で、完全に固まっていたのに対し、グラボありでは4窓にしてもまだまだ余裕があり、固まることも全くありませんでした。
まあ、内蔵グラフィックとグラボだと性能が違いすぎるのでこの差は当たり前なんですが、見たときは感動しました。
これで4窓、5窓といくらでも開けるようになるのでDDが捗りますw

 

 

画面録画

次に、画面録画です。
OBS Studioというフリーソフトを使って画面録画をすることがよくあるのですが、ここでもグラフィック性能が効いてきます。

 

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HD Graphics 4600 × 画面録画 29.97fps(OBS Studio)

 

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GTX 1650 SUPER × 画面録画 29.97fps(OBS Studio) 

 

フレームレート29.97fpsで録画したときのGPU使用率が、内蔵グラフィックでは約70%だったのに対して、グラボありでは約30%に抑えられています。

 

 

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 GTX 1650 SUPER × 画面録画 59.94(OBS Studio)

 

また、フレームレート59.94fpsで録画したとき、内蔵グラフィックでは処理が追いつかずコマ落ちしまくっていたのに対して、グラボありでは問題なく録画されていました。GPU使用率も約40%と余裕がありました。
(使用率が上下しているが気になりますがこういうものなんですかね?詳しい人教えてください。)

 

 

動画エンコード

これはオマケ程度なんですが、グラボがあるとエンコードにNVENCが使えるということで、内蔵グラフィックを用いたQSVとグラボを用いたNVENCの比較もしてみました。30分の動画をフルHDH.264エンコードします。

 

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 HD Graphics 4600× 動画エンコード QSV(HandBrake)

 

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GTX 1650 SUPER × 動画エンコード NVENC(HandBrake)

 

QSVでは1分18秒だったのに対して、NVENCでは58秒と、20秒短縮できました。
どっちの方が画質がいいとかの議論はここではしません。(というより、私にはわかりません←)

 

 

 

 

まとめ

今回は、アイドルヲタクとほとんど関係のない内容でしたが、ここまで辿り着いた方はいるのでしょうかw
古いPCでもグラボ挿してみたらちょっとは良くなるんじゃない?みたいな安易な考えでやってみたのですが、意外にすんなりと効果が出てニヤニヤしています。
ヲタクにとってSHOWROOMを快適に観られるかどうかは大事なので上手くいってよかったです。これで当分は持ちそうですね。
こういう風に、自作PCは必要な時に必要なところだけを追加したり交換したりできるのでおすすめです。